【不思議な話】光の方へ誘われる【神隠し未遂】
オカルト話で定番な物のなかに、宇宙人による誘拐話があります。
アメリカなどでよく聞く話で、多くの人がその体験談を語っています。
これには、政府も関わっていて、アメリカ政府が、宇宙人の高度なテクノロジーと引き換えに、自国民の実験目的の誘拐を容認する契約を結んでいるなんて都市伝説もあり、その契約を撤回したいのだが、宇宙人の圧倒的な軍事的圧力により、撤回できないでいる
なんて話もあります。
あくまで、都市伝説です。
わが国、日本ではどうかというと、数こそ少ない物の、一応その様な経験をした方がいらっしゃる様で、有名なところで言えば、UFOにのり、金星まで行ったと言う、元内閣総理大臣の某婦人や、近年、無農薬でのりんごの栽培で著名な方の体験談などがあります。
(興味のある方は検索してみてください。色々紹介されているものが出てきます。)
このお二方は、著名な方ですが、ごく普通の一般の方でも、表に出ないだけで、人知れず、その様な経験を持っている人ってまだまだ沢山いるのかもしれません。
そんな事を窺わせる話です。
五年前、学生時代の体験。
深夜、暗い田舎道を車で走っていると、急にエンジンが停まってしまった。
俺はあまり車に詳しくないので、JAF を呼び車内で待っていた。
しばらくすると、正面の道から強烈な光が近寄ってきた。
もう来てくれたのか、早いなあと思ったがよく見ると様子がおかしい。
光は俺の車前方50メートルほどで止まり、そのまま動かない。
ヘッドライトのように2つに別れておらず、光源はどうやら1つのよう。
その光量は半端じゃなく、光源と俺の車の一直線上だけがまるで昼間のようだった。
少し不安に思ったが、とりあえず近づいてみると、向こうからも人が近づいて来るのが見えた。
三人。
後光が強すぎて何者かわからなかったが、近づくにつれ見えてきた。
三人とも背が高く、2メートルはあったかと思う。
線が細く、馬面というか、顔が長い顔立ちや髪形は子細は異なるものの、よく似ていた。
服装はシャツやポロシャツ、ジーンズにチノパン、まあ普通だがどこか古臭い雰囲気がある。
1人が話しかけてきた。
どことなくイントネーションが標準語とは異なり、聞き取りづらかったが、
どこから来た?困っているんだな、直してやる・・・
みたいなことを言う。
直感的に怪しく感じ、いや、JAF 呼んだから大丈夫ですと答えたが、いや、俺たちが直してやる、としつこい。
次第にこっちの車に乗れ、とかお前の車は、もうだめだ、など、話がずれてきた。
このあたりで何故か俺の思考が曖昧になってきて、ああ、助けてくれるならついていくのもいいかなと思い始めてきた。
聞かれるがままに俺の自己紹介などしながら三人と光に向かって歩いていくと、突然携帯が鳴った。
JAF からだった。
近くまできたと思うのだが、詳しい場所を教えてくれという内容だった。
その電話で我に帰り、三人の申し出を断ると、三人は怒りだし、早口でよく聞き取れないことをわめき始めた。
俺の好意を無駄にするのか、とか早く来ないと間に合わないとか言っていた気がする。
俺は三人を振りほどき、車内に戻った。
三人は車外でしばらく何か訴えていたが、諦めて光に戻っていった。
このとき印象的だったのが、1人が手のひらを横にしておでこにピタッと当てると、他の二人も同じジェスチャーをした。
それが合図であるかのように、バタリと黙り、背を向けると歩いていってしまった。
三人が光の奥に消えると、光は猛スピードで後進し、そのまま消え去った。
ほどなくして、JAFが正面の道から現れた。
車は職員が操作するといとも簡単にエンジンがかかった。
さっきまでまったく動かなかったのに。
JAFの車は真っ直ぐ道を走ってきたが、そのような光には出会わなかったという。
俺は無事帰宅できたが、次の朝、全身に発疹ができていた。
皮膚科で診てもらったが、原因は不明とのことだった。
関係あるのかわからないが、発疹は軟膏をつけていたら10日程で消えた。
この話を二年後に合コンでしたら、1人の女が食いついてきた。
女は彼氏とドライブ中、二回その付近で空を飛ぶ発光体を目撃したことがあるという。
君が見たのはUFOや宇宙人だったのではないかといのである。
そんな説はにわかには信じがたいが、あの時あのまま三人についていったら、と思うと何か得たいの知れない恐怖を感じゾッとする。
そして何故怪しい連中についていこうという気になってしまったのか全然わからない。
こんな話です。
死ぬほど洒落にならない話を集めてみない?part274
冒頭で、ご紹介したアメリカ政府と宇宙人との契約の都市伝説では、近年、誘拐された人々に心的ストレスやトラウマなどを与えないように宇宙人たちも工夫しているなどという話も語られています。
今回ご紹介した話が、宇宙人による誘拐未遂だったとして、もしかしたら車を故障させ、それを助けるそぶりを見せるなんて行動も、
そんな工夫の1つだったりしたら・・・・・・・
いやいや、なんともアナログな工夫で、微笑ましい感じがします。
この方の遭遇したものが、宇宙人なのか?その真相はさておき、不思議で不気味な話ではありますね。
日本には、(世界でもあるでしょうが)ある日突然、普通にくらしていた人が消える、神隠しなどと言われる不可思議な現象が、昔から語り継がれています。
もちろん、某国による拉致や、人為的な原因が神隠しと語られている例もあるかと思いますが、一般では理解できない不可思議な出来事が、昔から起こっているのは間違いありません。
今回のお話も、とりあえず、神隠し未遂と考えると、色々とまた別の想像へと駆り立ててくれますね。