【幸せを呼ぶ】ケサラン・パサラン【謎の生き物】
「幸せになりたい」「裕福になりたい」と誰もが思いますよね。
そんな願いをかなえる、お守り的な不思議な生き物の話聞いたことあるんじゃないでしょうか?
そう「ケサラン・パサラン」です。
今回は巷にあふれている「ケサラン・パサラン」の情報をまとめてみました。
「ケサラン・パサラン」とは何なのか?
まず、そもそも「ケサラン・パサラン」とは何なのかというと、白い綿毛の塊の様な生き物で、動物系と植物系の二種類あると言わています。
ケサラン・パサランと思われる物。植物系(左)動物系(右)それぞれこのような形状です。ケサランパサランについて語るスレ より。
古くは、江戸時代から存在したと言われ、なんでも江戸時代の百科事典的な文献『和漢三才図会』にも「へいさらばさら」という名で登場します。
それによると、球形の骨や石のような質感のものとされ、獣の肝胆の間から採れ、雨乞いや解毒に使われると記されているそうです。
江戸時代の百科事典的な文献、『和漢三才図会』。「へいさらばさら」と言う記述が
1970年代後半に全国的なブームとなり、なんとか捕まえようとする人々で溢れたとか。
なんとも微笑ましい話です。
そのほか、
●外国では、ゴッサマー (gossamer) やエンゼル・ヘア(英語版)と呼ばれている。
●雷と一緒に落ちてくる。
●動物系は静電気に反応しない。
●宮城県気仙沼市の伝承だと、女性には見せてならない。
などなど、諸説あります。
その呼び名の由来は、スペイン語の「ケセラセラ」が語源だとか、「袈裟羅・婆裟羅」(けさら・ばさら)という梵語が語源だとか、こちらも諸説あるようですが、東北地方の言葉で「何がなんだかさっぱりわからん」を意味する言葉という説が、個人的にはなんだか一番しっくりきます。
結局、なんだかわからない物ですから。
そして、「ケサラン・パサラン」の大きな特徴のひとつが、捕まえると幸せになるというものです。
飼育の方法とは?
捕まえると幸せになれると言われていますが、飼育方法があります。
まず、霧の木箱に入れて飼育するのがベストだとか。
ただし、ビンにいれて飼育したと話す人もいます。
どちらにしても、密閉するのは好ましくないとのことで、空気孔が必要らしいです。
このような霧の箱がよい。:Kiribox
餌はおしろいが良いとされています。ただし科学物質が入った物は好ましくないんだとか。
小麦粉を餌にしたと語る人もいます。
上手くいくと分裂して増えてゆくらしいです。
飼育に失敗した場合、いつの間にかいなくなっている例のほか、中には茶色くなって死んでしまう例もあるとか。
ただし、その人の願いがかなうと消えるなどとも言われていますので、消えていたからといって安易に失敗とはならないかと思います。
全国に目撃情報が。
全国でそれらしき物の目撃情報は山ほどあります。
目撃場所は主に東北地方で多く目撃されるそうで、田舎や山奥での情報が多いようです。
ですが中には、新宿や大阪でみたなんて人もいて、都会でも出会う可能性はあるようです。
具体的に地名が出てくる目撃情報もあります。
山形県北村山郡大石田町横山の山中で山菜採りをしていた時地面にふわふわしたこの謎のケサラン・パサランが落ちていたという話や、また千葉県船橋市の某スーパー前にて大量に捕獲なんてニュースがあったりします。
兵庫県姫路市の姫路市立動物園と山形県鶴岡市の加茂水族館では実際に展示されているそうです。
姫路市立動物園(左)と加茂水族館(右)で飼育(?)されているケサラン・パサラン
NETオークションにて販売していたなんて噂話もあります。
目撃の時期についてもまちまちですが、夏から秋にかけてが多いような気がします。
実際に幸せになるのか?
情報は少ないのですが、飼っていた人の話では、
妹がほしいです、ってお願いしたら、ほんとうに消えてしまった。
一年後に妹が生まれた。
ミニロトで1等あてた。
同じ年のうちにロト6で2等もあてた。
1年のうちに数千万を手に入た。
なんて経験をしているそうです。
ただし、ロトを当てた方の話には後日談があり、灰色のくすんだ色の物をさらに捕獲したらしいのですが、捕獲したとたんに恐ろしいほどの不幸に見舞われ続けたとか。
なので、白い物でないと幸せにはなれないようです。
その正体とは?
「ケサラン・パサラン」の正体とは何なのか?諸説あります。
アザミや、ブタナなどといった植物の花の冠毛とする説
ブタナの冠毛
動物の排泄物や牛や馬などといった動物の胆石や結石などだという説
(この説については、いまいち理解に苦しみます。)
春毛に生え替わる兎の毛玉説
確かに、このような毛質の様な・・・
オーケン石 (okenite)説
ガラス状の繊維が放射状に伸び、綿のボールのような形状を見せる鉱石
雪虫、アオバハゴロモの幼虫説
雪虫(左)とアオバハゴロモの幼虫が出す糸状の粘液(左)
などなどがあげられます。
また飼育していて増えてと言う話も、カビが繁殖してその様に見えたとする説も。
もちろん中には、妖怪「けうけげん」であるとか、樹の妖精という説など、夢の膨らむ説もあります。
映画「となりのトトロ」に出るまっくろくろすけの白いバージョンて、感じでしょうか。
鳥山石燕『今昔百鬼拾遺』の妖怪「毛羽毛現」(左)とまっくろくろすけの名でおなじみ妖怪ススワタリ(右)
まあ、正直、何をもって本物の「ケサラン・パサラン」とするのか、特定ができてないのですから結局この謎は永遠に解けそうもありません。
永遠に解けない謎の「ケサラン・パサラン」。
正直、なんともいえないですが、とりあえず幸せを呼ぶわけですし、そんな物が永遠に解けない謎としてこの世に生き続けるのは大いに好ましいく、微笑ましい事ではないでしょうか?
あまりつまらない水を差さずに、そっとしておきましょう。