【良質怖い話】なんだか笑える話【山での話し】
昔の方々はなんともたくましいと思ったことてありませんか?
今回はそんな話をご紹介します。
話のオチに思わず笑けてしまった、なんとも和めるお話です。
大学で民俗学を専攻していましたが、そのときに先輩から聞いた話。
民俗学では一応、妖怪やら怖い話やらもデータとして収集するんですが、
「怖い話ありますか?」って聞くとたいていは「ない」って言われる。
ただしその後、世間話していると「本人が怖いと認識してない話」が結構出て来るそうで
どこかは忘れてしまいましたが
先輩が山で炭焼きを営んでいたじいさ んに聞き取りを行ったとき
「山で働いていたら迷ってしまって、山小屋に泊めてもらったことがある。こんなとこに小屋なんかあったかな?って訪ねるとおば あさんが一人いてな・・・」
先輩は「ははあ、ヤマンバの話かな」と思って聞いていると
「寝ているとな、そのばあさんが、シイタケ栽培みたいに並べた丸太にな、なにやらメシ食わせてんだ。丸太の上の方に口がついていてな、それがくちゃらくちゃらメシを食うのがうるさかったな」って話をしたそうです。
話の不可解さに寒気がした先輩が、「それからどうしたんですか!?」と聞くとお爺さんは
「朝になったから帰った」
と言ったそうな。
出典:山にまつわる怖い・不思議な話/山道での恐怖体験
もう1つどうぞ・・・
面白い話を聞いたので投稿させて頂きます。
話を聞かせてくれたのは、俺の曽祖父の友人で元戦友のSさんです。
このSさん、既に90を超えるご高齢ですが下手な若者より元気で好奇心旺盛、
更には行動力もあり、興味深い話も沢山聞かせてくれるんです。
まあ、そんな愉快なSさんが終戦になって帰国し、本業である林業に復帰したばかりの頃。
具体的には昭和22,3年ぐらいの事です。
その日Sさんはちょっとした用事があり、一人で山に入って作業していたのですが、少々トラブルがあって日没後の帰宅になったそうです。
暗い山道をスタコラ歩いていたSさんですが、ふと背後に気配を感じて振り向きました。
すると、自分から10メートル程離れた場所に、骨格標本みたいに骸骨が突っ立てたそうです。
暗い山道で骸骨に遭遇したら、普通は驚いて動けなくなるか逃げるか、だと思います。
でも流石というかなんと言うか、戦争行ってた世代は違う。
Sさんは骸骨に走り寄ると、そのまま蹴りをかましたそうです。
Sさん曰く「田んぼに足を突っ込んだような」感触だったそうですが、蹴った足はそのまま、骸骨の向こう側に突き抜けてしまいました。
『蹴りは駄目か、じゃあ殴るか』と思って拳を振り上げるSさん。
すると骸骨は両手を前に突き出して「ちょっと待ってくれ」みたいなポーズを取った後、そのまま消えてしまったそうです。
消えたものは仕方ない、という事で、Sさんはそのまま帰宅しました。
話を聞いた後、俺が「それって、何だったんでしょうね?」と聞くと、Sさんは
「まあ…骸骨だな」
と、そのままの答えが返って来ました。
取り敢えず、昔の人って強いんだなあ、と思った次第です。
なんだか、とっても微笑ましいと思いませんでしょうか?