ミステリー神秘都市伝説

【思考は】コティングリー妖精写真とタルパ【現実化する】

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1916年7月その騒動は、イギリスのコティングリーと言う村で始まります。

従姉妹同士のフランシス・グリフィス(16歳)とエルシー・ライト(11歳)が写した妖精とされる写真が世間に知れ渡り、大きな論争を呼びました。

彼女たちが、妖精を写真に捉えたのは、1916年から1920年の間にかけてで、
写真は、エルシーが父親から借りたカメラで撮影されました。

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彼女たちが捉えたとされる妖精写真

最初、写真を見せられたとき、エルシーの父親はいたずらと思っていたのですが、二ヵ月後2枚目の写真を見せられた際、事の次第を『シャーロック・ホームズ』で有名な作家のアーサー・コナン・ドイルに相談します。

●世界中に論争を呼んだ妖精写真

コナン・ドイルが、写真は本物と公表したことにより、
話は一気に世界へと広まってしまいます。

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アーサー・コナン・ドイル

当時のカメラは、ガラス盤を使う物であり、専門技術の無い子供に何らかのトリックを駆使するような写真は作れないと言う理由から、写真を本物とする説と、
妖精の光の当たり方が他の部分と違うことや、当時出版されていた「Princess Mary’s Gift Book」(1915年発行)と言う本の挿絵と問題の写真の妖精と似ていることなどを理由とする、偽物説の二つの意見に分かれます。

さて、結局真相はと言うと、偽物と言うことで決着しています。

晩年この騒動の当事者であるエルシーの口より偽者だったことが告白されています。
主犯であったフランシスは絵を描くのが得意であり、
「例の本の挿絵を模写して切り抜き、帽子止めのピンで固定していた」
と告白文で語っています。
また、晩年まで真相を語らなかったのは、自分たちを信じてくれたコナン・ドイルの名誉のためだったとも語っています。

ただし、彼女たちは、同時に不可思議なコメントも残しています。

フランシスとエルシーは、当時、本当に妖精を見ていたと語っているのです。

●架空の友達、イマジナリーフレンズ

彼女たちが見ていた妖精が何なのか、今では解りませんが、これって、もしかして近年一般的に語られるようになった、イマジナリーフレンズの類だったてことはないでしょうか?

子どもが、目に見えない空想の友達と話しているなどの現象があるのは有名な話です。
最近の研究によると、実は健康な発達過程の一部であると言われています。

それらの空想上の存在をイマジナリーフレンズやイマジナリーガイドなどと呼びます。

一昔前だと、とても異常だと思われていましたが、現在ではとても一般的な物と考えられ、
北米のある研究者は、3歳から7歳の子どもの半数程度がイマジナリーフレンドを持つことがわかっているとすら言っています。
(幼児のイマジナリーフレンドの出現の中央値は2歳半ごろであるとする研究もあります。)

イマジナリーフレンズを作るのは、特に幼い子供で、11~16歳位の人間にはその様な現象は起こらないのでは?と思うかもしれませんが、実は青年期でも、これらのイマジナリーフレンズを持ち続ける人はいるらしく、
もちろん、本人なりにその存在を必要とする背景や問題があるらしいのですが、特別珍しいことでもないといいます。

●自分でイマジナリーフレンズを作り出す技

現在、このイマジナリーフレンズを自ら作ろうとする人達がネットをにぎわせています。
ネットではこれらをタルパと呼んでいます。

もともと、タルパとは、チベット密教の修行を極めた者のみに伝えられる秘密の奥義であるらしく、それは自分のイメージの力で、イマジナリーフレンズの様な存在を作ると言うもので、人工未知霊体とも呼ばれています。

タルパを作る方法としては、まずその存在、タルパと実際に会話をしてみる
(もちろん、しているかの様に1人で模擬会話をしてみる)ことからはじめ、
そして次に視覚的にイメージします。
(どんな物でも自分の好みでよいらしいです。アニメのキャラや芸能人でもOKとのこと)
イメージしたタルパは頭の中だけの空想として終わらせず、現実の世界に重ね、自分の傍らに存在しているかの様に強くイメージして行きます。
そのイメージも細部にわたり細かくリアルにイメージできるまでに精度を高めなければならないそうです。

成功すると、イマジナリーフレンズ宜しく、視覚的に確認でき、実際に会話も可能な存在を作り出せるといいます。
最近では、タルパ作りに成功したと言う人が、普通に、
サイトやネット掲示板などでコメントなんかしています。

興味のある方はどうぞ:タルパを本気で作ろうと思っている まとめ – タルパの作り方

●有名な著者も知らず知らずのうちにタルパを作っていた

成功哲学の元祖と言われる、ナポレオン・ヒルと言う有名な方がいます。
ご存知の方も多いと思いますが、彼の著書『思考は現実化する』にもタルパの様な存在を出現させたと思われる内容が書いてあります。

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ナポレオン・ヒルと彼の著書『思考は現実化する』

ナポレオン・ヒルは、500名以上の成功者やこれから成功する人物たちへのインタビューと研究を通して、誰もが成功を再現できるようにその哲学をまとめたとされる方です。
その後、彼は、現在、巷にあふれる引き寄せの法則などを代表する成功哲学書の元祖とも言うべき『思考は現実化する』を出版しています。
同書は全世界で7000万部を売り上げたと言われています。

成功哲学書として現在でも出版されています

『思考は現実化する』にて、彼は夜寝る前に、トーマス・エジソン、チャールズ・ダーウィン、エイブラハム・リンカーン、ナポレオン・ボナパルト、ジェラルド・フォード、など歴史上の偉大な人物9名と、会議をしているところを彼らの行動や習慣を考慮しながらイメージし続けたと語っています。

ところが、その架空の会議イメージを1年間続けていたら、実際にそれらの人物が、視覚的に認識できるレベルで目の前に現れ、そこに存在するかのように振る舞い、話し始めたと言い、実際に会話もしたと語っています。

もちろん彼は、自分でも空想上の頭の中で組み立てたモノに違いないと言っていますが、その内容は、まるでイマジナリーフレンズやタルパのようです。

彼が歴史上の英雄たちとの会議を想像し始めたのは、
もともと自分の性格を変えたいと言う願望があり、想像の会議の中で英雄たちの考え方や、人生哲学を自分自身に吸収しようと言う思惑があったからと語っています。
そして実際に想像した9人の英雄たちからいろいろな事を学んだとも。

彼は、その9人の英雄のタルパを思わせるエピソードのなかで、イメージする思考の重要性のほかに、願望がとても重要であると述べています。

それは、心の奥底にある願望が目覚め、それに向かい行動をとると、イメージが現実の物になって行くとするものです。

確かに、人の強いイメージに願望と言う”思い”が結びついたとき、それは大変な力発揮するのでしょう。
自分個人の世界にタルパの様なものを作り上げてしまうことぐらい可能だと思います。
それどころか、その”思い”が強ければ、現実をも変えてしまうような力になるのかもしれません。

●妖精事件を巻き起こした少女たちの思い

イギリス、コティングリーの妖精事件にて、彼女たちが、妖精写真を捏造したのには理由がありました。

彼女たちが、妖精写真を捏造したのは、
「川や森に遊びにいく理由がほしかった」からなのだそうです。

彼女たちは、泥まみれになって遊んでいたことを、親から怒られていたと言いいます。
おそらく、川や森にて遊ぶことは禁止されたことでしょう。
妖精の写真を撮りに行くと言えば、川や森に行くことが許されると思っていたようです。

大好きな遊び場を取り上げられ、それを取り戻したいと言う”思い”が、そのことを達成するために、彼女たちを妖精の写真を撮ると言う行動に駆り立てます。

さらに、妖精写真が世に知れ渡ると、その”思い”に、
妖精の話をしても真剣に取り合わない大人たちを見返し、なおかつ、自分たちを信じてくれたコナン・ドイルの名誉を守ると言う、新たな”思い”が加わり、さらに力強くなった。

そのことが、彼女たちに妖精を見せていたのではないでしょうか?

そして、どうやらその思いは、妖精を見せるだけにとどまらなかった様です。

と言うのも、この事件にはもう1つ謎が残っているんです。

彼女たちが写した妖精写真、実は全部で5枚あり、

「最後の一枚だけは本物」だと、死の最後まで言い続けたのだそうです。

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彼女たちが捉えた5枚目の妖精写真

そして、この最後の五枚目の写真は、それが本物なのか偽者なのか、現在でも判定できていないと言うんです。

自分たちの大切な場所を取り戻すための思いが、
さらに、色々な思いを経て、より力強いものになった時、願いが実を結び、5枚目の写真が奇跡的に生まれたのだとしたら、なんとも神秘的で、素敵な話ではないでしょうか?

彼女たちの見たと言う妖精は何だったのか?写真が本物なのか?
真相はわかりませんが、少なくとも彼女たちの思いが世界に一時の影響を与えたことは間違いありません。

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