【伝説のUMAは】球電とブラックドッグ【自然現象?】
皆さん、「球電」なる自然現象をご存知でしょうか?
別名「ボールライトニング」ともよばれるのですが、その名のとおり赤や黄色の光を発した球体が空中を浮遊するもので、大きさは30cm位の物から、大きいものでは1m以上の物もあり、数秒から数分間動き回り消えるんだとか。
このような見た目から、古くから目撃されているUFOや人魂の類の怪奇現象も、実は球電を目撃していたのだと考える人もいます。
昔から多くの目撃情報があり、その存在は260年前から知られていたと言います。
多くは、落雷の際に目撃されていることから、その発生には雷となんらかの因果関係があると予想されていて、落雷等の気象現象がない場合でもやはり目撃現場から20~30km離れた場所では落雷が観測されているんだそうです。
一般的にその正体はプラズマの一種であると言う説が定着しています。
日本で撮られた、球電と思われる現象
おっかないことに、なんとこの球電、爆発するらしく、2014年に中国の養豚所にて突如球電があらわれ爆発。作業をしていた人が怪我を負い、飼育されていた170の豚が即死するなどの事件が起こってます。
そのほか古くは17世紀、ゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマンと言うドイツ人物理学者がロシアのサンクトペテルブルクで雷の実験を行っていた最中に、窓から飛び込んできた球雷に接触し死亡した記述などがあります。
ゲオルク・ヴィルヘルム・リヒマンの事故を描いた物。
勝手な私の想像ですが、爆発の際、同時に電撃も発生したりして。
あるサイトには、その衝撃はダイナマイト10キロに相当の威力だと記述がありました。
また同サイトによると近年、中国の研究グループが分光計と言う多様な光を解析する機器での観測に成功したとされ、球電を構成する主要元素を識別したとのことです。
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=82719 : 養豚場のニュース記事もこちらにあります。
実験室での再現研究は数多く行われているらしいのですが、自然界での発生のメカニズムには謎が多く、今後球電のメカニズム解明に大いに役立つと期待されそうです。
そんな、謎が多い球電の話をしたのには実はある伝説的生物を紹介したかったからなんです。
1577年8月4日、イギリス、サフォーク州バンゲイと言う町である事件が起こります。
その日、町は早朝から激しい雷雨に見舞われていいました。
日曜礼拝の為に多くの人々が集まっていたこの町のブライスバーグ教会に一閃の雷光が直撃、それと同時に教会内に不気味な黒い犬が出現したそうです。
黒い犬は、あっという間に信者に飛びかかって2人を即死させ、 教会の礎石や金属張りの扉に多くの焼け焦げのような引っ掻き傷を残し、爆発音と共に煙のように消えてしまったそうです。
さらに同じ日に、バンゲイから11km離れた隣村、ブライスズバラの教会にも黒い犬が現れ、 男性2人と少年1人を殺害したそうです。
この事件を皮切りに、その後16世紀にイギリスで多数の情報がよせらたと言います。
イギリスには、古くは14世紀ごろから民話伝承として各地に伝わる、「ブラックドッグ」「ブラック・シュック 」「ブラック・ヘルハウンド」、「デビル・ドッグ」などと呼ばれる黒い犬の伝説があります。
伝承では、黒い毛に覆われ、 大きさは通常の大型犬のサイズから馬と同じくらいのサイズだったりと諸説あり、燃えるような真っ赤な目をしていているとのことです。
その存在自体、死を暗示し、この黒い犬を見た物は死期が迫っていると言われています。
1577年当時の人々は、この事件にて目撃された黒い犬は伝説として伝わる「ブラックドッグ」だと考えました。
その後、目撃情報も途絶えて行き、事件も風化して、その事件自体が伝説となったしまった近年、再度イギリスにて「ブラックドッグ」が現れます。
1972年、農家を営むモーガン夫妻は深夜、自宅にて耳障りな音で目が覚めたと言います。
用心のためモーガン氏は暖炉の火かき棒を持って廊下に出ると、なんと巨大な黒い犬が家の中でたたずんでいました。
驚いたモーガン氏は、持っていた火かき棒を黒犬に投げつけました。
すると突如「ブラックドッグ」は閃光とともに爆発し、その場から消えていたと言います。
残されたのは異様な硫黄臭のみでした。
モーガン氏の事件の同年「ブラックドッグ」は郊外の道路にも出現します。
その日、車を運転していた男性は道路の真ん中で立ち尽くす黒い犬を目撃しました。
「ブラックドッグ」は道をあける様子はなく、男性は車から降りて犬を追い払おうとしましたが、一向にどく気配はありませんでした。
それどころか、その異様な雰囲気に圧倒され、男性は恐怖を感じたと言います。
男性は何とか追い払おうと「ブラックドッグ」に向かって石を投げつけたそうです。
すると「ブラックドッグ」はモーガン氏の時と同じ様に閃光を放って爆発し、硫黄臭のみを残し姿を消したと言います。
さて、ここで「球電」の話に戻るのですが、この伝説の「ブラックドッグ」、じつは自然現象であり一種の「球電」なのでは、と言う説があるのです。
たしかに「ブラックドッグ」の1577年の事件では、「ブラックドッグ」が現れたときに落雷があったとされ、くわえてそれぞれの話の爆発後に姿が消えたとあるのも、「球電」を連想させます。
また、主に黄色の光を発生させる「球電」ですが、実は光を吸収しているかのような、黒色の物もあるのだそうです。
目撃例の多くは、赤から黄色の暖色系の光を放つものが多いとされているが、白色や青色、色の変化するものなどもあるとのこと。また、中には灰色や黒色の光が吸収されていると思われ、金属光沢のような色や、黒色のものもある。
そしてなんと、先にご紹介した中国の「球電」研究のを掲載してるサイトの記事によると、「球電」は焦げ跡や硫黄臭・オゾン臭を残すことが多いのだそうです。
これってまさに、目撃談に登場する硫黄臭のことではないでしょうか?
ただ、もちろん安易に「球電」と断定できない点もあります。
なぜ犬の形で現れるのか?なぜイギリスでだけこの形状なのか?
その辺の謎は残ります。
真意のほどはわかりませんが、個人的にイギリスでの「ブラックドッグ」の話は「球電」発生のメカニズムと何かしら関係していると思います。
ただ「球電」のメカニズム自体まだ研究段階なので解明されていないことだらけですし、またこのことの解明には、現代の科学的な考えの範疇を超えたところにあるのだろうと思います。
そして、その様な科学って神秘的な魔法と見まがう様な、高度な科学的知識の領域なのだろうと期待します。
しかし、無性にわくわくさせられる話ではないでしょうか?
実験室での球電の再現が成功しているのなら(再現に成功済みなのだとか)、そのうち実験の過程でひょんな事から突然、伝説の「ブラックドッグ」を召喚してしまった、なんてSFオカルト映画見たいな事が起こるかもしれません。
そんなニュースを心待ちにしています。
最後に、実は近年、ブラックドックと噂される犬の骨が地中から見つかり、現在調査中とか。
巨大な犬の骨と、発掘現場レイストン修道院
考古学者のグループがイギリス、サフォーク州のレイストン修道院の遺跡を発掘中、 巨大な犬の骨を発見したそうで、その大きさは馬ほどの大きさ、グレード・デーンの大型のものとほぼ同程度だとか・・・・
一緒に見つかった土器の破片から、1577年当あたりに活動していた生物の可能性もあるとの事だそうです。
大型のグレード・デーン:puppy toop
真相はいまだ謎のままです。