【普遍的な自然の】1/Fゆらぎとは・・・【癒しのパターン】
皆さん、日々どの程度自然と触れ合っているでしょうか?
自然には癒しの効果やリラックス効果があることは疑うまでもなく、ごく当たり前のこととして認識しているかと思います。
現にそのような効果を実感される人は多いかと思います。
その自然の持つ癒しの効果を紐解くと、ある特定の要素が絡んでいることをご存知でしょうか?
それは自然界に存在する、ある物理現象で、近年大変注目されているので聞いたことがあるかとも思います。
「1/F ゆらぎ」というものです。
今回は「1/F ゆらぎ」について、簡単にご紹介します。
「1/F ゆらぎ」とは何なのか、それを理解するには「ゆらぎ」と言うものが何なのかを理解してもらう必要があります。
「ゆらぎ」とは・・・
物理学等の学問において、「ゆらぎ」とは、
「ある一定の規則正しく連続する」何かがあったとして、その何かの中に現れる「不規則な」その何かのことを指します。
んー・・、ややこしいですね・・・。
図で説明すると、
直線が並んでたとします。その並んだ直線同士の間隔の長さは同じで、それが続いていたとします。(この間隔が上記で言う何かにあたります。)
ところが、その中に、今までの長さと違う間隔が現れます。この違う間隔がこの図では「ゆらぎ」になります。
私たちは、物や物理現象の規則性と不規則性(「ゆらぎ」)のバランスの割合によって、その物事に対する印象が変わるようで、そして私たちが、もっとも心地よく感じる規則性と「ゆらぎ」のバランスの割合を数値化して言葉に表したものが「1/F ゆらぎ」なのです。
言い換えると、私たちは規則性と「ゆらぎ」のバランスの割合が「1/F ゆらぎ」なものに癒しや、心地よさを感じる。と言うわけです。
自然界には「1/F ゆらぎ」だらけ・・・
自然界にはこのような人を癒す絶妙のバランス「1/F ゆらぎ」に満ち溢れているそうです。
季節の移ろいのサイクル、記の木目の間隔のパターン、小川のせせらぎの音、潮の満ち引きのサイクルなど、自然界に普遍的に満ちあふれれていると考えられています。
人間を含めた生物の生体信号のリズムや鼓動のリズムなども「1/F ゆらぎ」だといいます。
自然界だけの話じゃなく・・・・
何も自然界だけではありません、ある数学者が名画を科学的に定義しようと、色の濃淡のバランスや、配置など、さまざまな角度から検証した結果、世の中で名画と呼ばれている名画であればあるほど、あらゆる数値に「1/F ゆらぎ」に近い値がみてとれ、
世界的に有名な名画、レオナルドダビンチの「モナリザ」に関しては、完璧な「1/F ゆらぎ」が導き出せるそうです。
世界的な名画には「1/Fゆらぎ」が隠されている・・・
逆に、正確な規則性を基に機械的に作られた物には「1/F ゆらぎ」が存在しなくなるんだそうです。
たしかに、コンピューターなどで譜面通りに正確に再現したクラシック音楽に人は魅力を感じないと聞いたことがあります。
正直、「1/F ゆらぎ」がもたらす生物への癒しとの因果関係は科学的に立証されていない部分が多いそうですが、よく考えてみれば、われわれも自然の一部であり、その要素の1つである「1/F ゆらぎ」に心地よさを感じるのは当然な気もしますよね。
現在、色々な分野に「1/F ゆらぎ」を取り入れることが模索されているといいます。
今後、より良い社会のためにどのように「1/F ゆらぎ」が活躍してゆくのか、期待したいですね。