【Black Knight satellite 】13000年前から存在?謎の衛星:黒騎士
1957年のソビエト連邦による世界初の人工衛星から今日まで、大変多くの人工衛星が打ち上げられ、宇宙技術や宇宙観測の分野にはもちろん、我々の生活にも大変貢献してきました。さて皆さんは、謎の人工衛星の話をご存知でしょうか?しかもその人工衛星13000年前からあったという説もあるんです。
黒騎士:Black Knight satellite
「黒騎士」。この衛星が初めて世に知られたのは、1954年まで遡ります。
1954年、アメリカ合衆国の日刊紙であるセントルイス・ポスト・ディスパッチ紙とサンフランシスコ・エグザミナー紙は「米空軍が地球を周回する2つの衛星の存在を報告していた」という記事を取掲載します。
当時はまだ人工衛星を打ち上げる技術がなかった米国では「旧ソ連のスパイミサイルでは?」などと様々な噂が囁かれていました。
極上空を通過しながら地球軌道を速度:約7km/秒、公転周期:約105分移動している巨大人工衛星。
スピードも通常の人工衛星郡の約三倍、大きさも当時の打ち上げに技術的可能なサイズを大きく上回る大きさです。
謎の電波信号
黒騎士には有名な逸話があります。それは謎の電波を発しているというものです。
1920年代にアマチュア無線家たちが相次いで受信した電波信号、その信号を天文研究者にしてSF小説家のダンカン・ルナンが解析に成功します。それによるとその信号はイプシロンうしかい座星系の星図であり、なおかつ13000前の地球から見た場合の星図であったといいます。
この信号が、黒騎士から発信されたものとの憶測があり、そのため黒騎士は13000年も前から地球軌道上を移動しているといわれるようになります。
ただし謎の電波信号を解析した天文研究者ダンカン・ルナンは、その電波が黒騎士衛星によって発信されたものであるかどうかについては一切言及しておらずまたそれを裏付けるデータ等もない。真意のほどは定かではありません。
この電波の情報もあり、中には古代文明が黒騎士からの電波を元にレイラインを測定、建造物を建築したと主張する人もいます。(レイラインについてはこちら)
ちなみに、古代文明とありますが、世界最古の文明といわれているメソポタミヤ文明は約5500年前に栄えた文明です。
13000年前の文明となると、考古学的に文明の存在を示す確固たる証拠はありません。
ただし13000年前というと伝説のアトランティス大陸が存在していたといわれている時代です。
怪電波、黒騎士、アトランティス、これらを関連づける根拠はありませんがなんともオカルト好きの好奇心をくすぐる内容ではないでしょうか。
1998年にはNASAが撮影したという黒騎士の画像も公開しています。
ただし、これは国際宇宙ステーションの船外活動の間に船体から外れてしまったサーマルブランケット(断熱材)であるといわれています。
NASAによる黒騎士の写真
また、2015年7月18日、米フロリダ州ジャクソンビル上空突如黒騎士によく似た黒い物体があらわれ映像として残されています。
このとき撮影された物体を黒騎士で間違いないとし、
「衛星であるはずのブラック・ナイトは自らの意思で移動することが可能だ」と主張する専門家もいます。
すべてににおいて、現時点で調査および発表もない状態であるので、真相は謎のままです。
ただ、正体不明の衛星は一つだけではなく、現在確認しているだけでも5機ほどあるようです。